当社の近くにある七ヶ浜の漁場でも、秋の風物詩である海苔のヒビ立てが始まりました。
毎年この時期になると、海苔の種を付着させるため、この「ヒビ」と呼ばれる竿状の竹を干潟に立てていきます。
発芽したあとの海苔の幼芽が強く育つためには、毎日一定時間、空中に干出させることが必要です。そのために干潟にヒビを設置し、海の満ち引きで干出を与えています。
この後季節を重ねるごとに、種を海苔網に付着させる採苗(さいびょう)や、海苔網を漁場に広げる育苗を行い、11月頃には収穫が始まります。
近年気候変動など、さまざまな外部環境の影響もあり、海苔の収穫量が不安定になることが多いですが、良い海苔が少しでも収穫できるよう、心から祈るばかりです。